イヤホンを着用して自転車運転は違反?罰金と条例化
私は最近、住宅地を車で走行中、突然目の前を自転車が横断してきて急ブレーキをかけたことがありました。
横断歩道もない道、もちろん信号もない道で、普通の住宅地の自動車道です。
道路交通法が2024年3月5日に改正
道路交通法が2024年3月5日に改正案が閣議決定されました。
自転車の違反にも青切符が導入され、行政責任として反則金の支払いが課せられることなります。
対象は16歳以上とされています。
罰金や損害賠償責任が発生する可能性
- 自転車は車道を走行する(歩道を通行できる場合は車道より部分を徐行)
- 交差点では信号と一時停止を守り安全確認
- 夜間はライトを点灯
- 飲酒運転禁止
- ヘルメットを着用
しかし場合によっては事故状況により、自転車に関する明文規定以外の法律を類推適用される可能性もあります。
運転中の音楽鑑賞は事故を引き起こす危険性
イヤホンを装着した状態で自転車を運転することは、当然ながら、周りの音を聞こえ難くするため、危険察知が遅くなりブレーキをかけるタイミングを誤ることも考えられます。
音楽を聴きながらサイクリングを楽しむ方法として考えられる方法は以下が挙げられます。
- スマホから直接再生する。
- ネックスピーカー
- スピーカー付きヘルメット
- Bluetoothスピーカー
しかしながら、上記いずれの方法でも場合によって安全運転の妨げになったと判断されれば、結果的に違法になる可能性が皆無ではありません。
自治体の条例、地域によっては使用禁止となっていることもありますので、必ず合法とはいえません。
イヤホンを片耳だけ着用は? 小さい音量は?
運転中のイヤホン使用を禁止する条例を定めている都道府県自治体もあります。
自治体の条例によっては片耳イヤホンの使用を禁止しているところも少なくありませんので、片耳イヤホンであっても、違反になる可能性あります。
音量を小さくしても、イヤホンを装着している事実だけで周りの音が聞こえにくい状態になり、安全に努めたと見なされません。
音量の大きさに関わらず、安全に自転車を運転するためにはイヤホンを使用すること自体を避けるべきといえるでしょう。
イヤホンの使用方法に関する安全運転のポイント
前述の通り、自転車も車輌のひとつであり、道路交通法が適用されます。
イヤホン使用に関しては『安全運転義務違反』の適用になる可能性が高く、道路交通法第70条で明文規定されています。
安全運転義務違反としてのイヤホン着用の問題点
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
交通事故でのイヤホン違反が及ぼす影響
自転車走行運転中にイヤホンを装着した状態で、万が一事故を起こしてしまった場合、安全運転義務に違反していたと判断される可能性が高いことが挙げられます。
イヤホン着用での交通事故時の責任と対応策
イヤホンを装着していたことが原因で判断が遅れ、そのために事故を起こした場合、過失が有する場合には抗議をすることも難しくなります。
安全運転の義務は基本的に前提となりますので、主張も通りにくくなります。
被害を防ぐために設けられたルールですので、安全運転の義務があることを意識して自転車を利用しましょう。
自転車イヤホン違反による罰則と対応方針
イヤホンを付けていたことで判断が遅れ、それが過失となった場合、司法責任および行政責任を負う可能性があります。
更に場合によっては民事上の慰謝料や損害賠償責任を負う可能性もあります。
罰金額や損害賠償責任の法的規定
反則金 |
大型車:12,000円 |
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普通車: 9,000円 | |
二輪車: 7,000円 | |
原付車: 6,000円 | |
違反点数 | 2点 |
罰則 | 3ヶ月以下の懲役または50,000円以下の罰金 |
たとえば本来は車道の左側を走行しなければならない自転車が、車道の右側を走行した場合や、歩行者がいるにも関わらず徐行しなかった場合、反則金は6,000円になる見込みです。
交通ルールを守ることの重要性と注意すべきポイント
何事も後々になって過失のない選択をすることが大難を小難に、小難を無難とする方法です。
イヤホンを装着していたことによって防ぐことが出来た事故件数が増加した背景から、このような条例規定が締結されました。
事故が起こってしまうと、経済的にも精神的にも打撃を受け、場合によっては慰謝料請求や賠償請求を負うことにもなります。
近年では自転車の損害補償保険加入の義務化が進んでいるようです。
自動車保険に加入中の場合は、その保険の特約、個人賠償責任補償特約が加入出来ます。
時代に合わせて保険も進化していますね。